2009年3月9日、やなぎプロダクツ(株)はベトナムでの植林を行った。弊社の環境方針である「THINK NEXT」によって立ち上がった植林活動。我われは環境破壊を少しでも食い止めるべく、自分たちが使う分は自分たちで生産していかなければならないと考える。しかし、こうした活動は我われのみで行うことは大変困難であり、多くのベトナムの人々の助けを借りなくては成しえなかったものである。

【ベトナムでの植林活動】
弊社の植林地は、中国雲南省と接するベトナム北部のラオカイ省に位置し、山岳地帯で標高が高く夏でも涼しく過ごしやすい。そのため、近隣にはフランス植民地時代から避暑地として人気が高い観光スポットのサパなどがある。
2009年3月、私達は約6時間のフライトを終え首都ハノイに到着した。現地に着くと気温はそれほどでもないが、湿度が高く3月だというのに少々蒸し暑く感じた。
翌日、ハノイから車で北西へ移動すること5時間、ラオカイ省に位置するバンバンという小さな町に着いた。こんな小さな町にゲストハウスなど存在するのか と思うくらい少ない人通りに不安を感じ、少々身構えてしまった。しかし、意外にも真新しいゲストハウスが姿を現した。立て付けが少々悪いことと、テレビ が映らないことはご愛嬌として、部屋の中は明るく清潔で、私の不安を払拭してくれるものであった。
私達はここで一泊し、翌日植林の場所へ向かうことになった。ここまで来れば植林の場所は近いだろうと安心し一息ついた。しかし、その期待も翌日にはあっさり打ち砕かれた。翌朝の朝食後、早々にチェックアウト、車に乗り込みさらに3時間かけて植林の場所まで向かった。昨日は車で5時間かかったとはいえ、 初めてのベトナムで目新しさもあったであろうが、連日の長距離移動にさすがに一同無言である。
植林地へ近くなると少数民族が畑仕事をする姿が見えてきた。民族衣装をまとった少数民族が、渓谷に広がる棚田とわらぶき屋根のような家をバックに畑仕事をしている姿はなんとも幻想的であった。
ほどなく到着した私達は、今回の植林の協力者である地元の林業会社との調印式を行った。そしていよいよ植林開始である。やなぎプロダクツ(株)のスタッ フ、協力会社のスタッフ、植林組合のスタッフ、また少数民族の人々も手伝いに来てくれ、植樹は順調に進んでいった。
時折、山の上に来て電波のつながりが良くなったのか携帯電話が鳴り響き、日本語で会話する人の姿を現地スタッフたちが横目で不思議そうに見つめている。 何ともミスマッチな光景に笑いをこらえながら、こんなに山奥で生活している人ですら携帯電話の存在に驚く人が一人もいない事にベトナムの経済成長の早さ を実感した。
最後に、植林した地で記念撮影をし、協力してくれた皆にお礼と今後の協力をお願いした。そして、また数年後に植樹した木々が立派に育つ姿を想像しながら、記念すべき第一回目の植林活動は終了しその地を後にした。
2009年春にスタートしたベトナムでの植林活動は様々な方面から注目されています。現地新聞にも大きく報道されました。

やなぎの品質・環境方針

ThinkNext